基本施術Tの解説    伏臥位<型1〜14>

まず、伏臥位(14型)を通して行えるように練習を始めていきますが、手順と方法に添って練習していきますが、努力して伏臥位の14の「型」ができると、大きな関門を通過したことになります。後は、同じような方法で必ず「基本施術」をものにできます。


1
<首部、頸椎>
◆首周りの筋肉を緩める。

<施術法と注意点>
施術の「構え}は、片膝をついて体と平行に位置します。親指の指腹を使いわけて、後頭骨の切れ目と頸椎の周りの筋を緩めます。最初は探るように柔らかく「探り」を、「決め」は呼気に合わせてジワーっと親指の先を押し込む感じです。じかに頸椎に触れないように注意します。仕上げの「ならし」は、首筋を指の腹を大きく使って軽くならすようにして終了です。
←2
<肩>

◆首の下部、肩甲骨と鎖骨間の筋を緩める。

<施術法と注意点>
立て膝で位置し、写真のように肘に膝を添えて、拳(こぶし)の親指を除いた4本の指関節の部分を、膝でゆっくり押し込むように肩部を緩めます。「探り」、「決め」、「ならし」の考え方はどの施術にも共通です。肩甲骨、頸椎、鎖骨を直接触れないようにように注意します。
最初は拳に力が入り身体が固くなる傾向があります。腹(下丹田)の力を入れて腰を使う感じで行います。
←3
<脊柱起立筋、肩甲骨>

◆肩甲骨間の筋を緩め肩甲骨の動きを調整する。

<施術法と注意点>
最初、親指で肩甲骨の際に添って間隙を押圧します。肩甲骨間の筋が固いときは、右手で肩をすくい上げながら押圧をサポートします。それから、右手をそのままにして、左手の母子球を肩甲骨間に当てて、肩甲骨を引き上げながら、胸郭を開くようにして肩甲骨を調整します。肩甲骨を引き上げるときは段階的に引き上げます。
←4
<肩関節、肩甲骨>

◆肩関節、肩甲骨の動きを調整する。

<施術法と注意点>
相手の腕を抱えてピストンのようにゆっくり右回しと左回しに動かします。相手の筋の状態によって、右手の位置を三角筋下から肩関節近くまで変えて肩甲骨に付着している筋肉に刺激が伝わるようにゆっくりと回します。
←5
<脊柱直立筋>

◆脊柱起立筋を緩める。

<施術法と注意点>
足は肩幅に開き両手を合わせ、手の手根部を使って肩甲骨から腰にかけて直立筋を押圧します。直立筋を引き剥がすような感覚で施術します。手だけの押圧でなく体をのせていくような感覚で操作します。肩甲骨上の押圧に注意して下さい。押圧が相手の呼気に合わないと不快な感じになりますので注意します。
左↑6-1 しろしろしろしろしろしろしろそろ右↑6-2
<脊柱>
◆脊柱の椎骨を調整する。

<施術法と注意点>
写真<6-1>のように左手を骨盤付近に固定し、右手を胸椎1番から胸椎10番付近まで順番に軽く押し引くように脊柱の動きを調整します。それから<6-2>のように手をクロスして右手を骨盤付近に置き、胸椎下部から腰椎下部に掛けて左手を移動させながら調整します。呼気に合わせてゆっくりと軽く体重を掛けるよう調整します。施術する箇所は<6-1>と多少重複します。この操作は脊柱の牽引ではなく椎骨の動きを調整するのが目的ですので無理な力を使うことはタブーです。
左↑7-a しろしろしろしろしろしろしろそろ右↑7-b
<脊柱起立筋>
◆肘の部分を使って起立筋を緩める。

<施術法と注意点>
写真<7-a>のような姿勢をとり脊柱起立筋を肩甲骨付近から下部腰椎に向けて肘頭によって呼気に合わせるように押圧します。施術は肘に力が集中するように体重をのせていくような気持で行います。施術面に応じて肘の角度と方向を調節して施術をします。肩甲骨間は肘頭が入らないので肘の角度を90度以上広げ肘の面を使うような気持で肩甲骨上を軽く押圧します。又強めの押圧のときは肘の角度を鋭角にして行います。体重がうまくのる姿勢を保つには、施術面によって構える位置を変えながら操作をします。脇があまい姿勢は体重がうまくのらないので注意して下さい。

注: 「型7」を終了したら今度は反対側(左側)に位置して「型1」から「型7」迄施術します。
(「型6」は重複するので行わない)
左右の練習量を均等にして施術が偏らないように気をつけてください。
←8
<側腹>

◆親指を重ねて骨盤に沿って側腹まで押圧する。

<施術法と注意点>
相手との距離の間合いが悪いと指に力が乗らない結果になります。<決め>は呼気に合わせるようにゆっくりと差し込んでゆく感じで行います。
←9
<仙骨、股関節>

◆仙腸関節、股関節の調整をする。

<施術法と注意点>
両手を重ねて仙腸関節に沿った方向と右足の向いている方向に力を加えます。急激な加圧は危険なので力加減に気をつける。相手の右足角度は90度近くし、写真のように術者の右足で膝をブロックするようにする。

←10
<股関節、仙腸関節>

◆股関節と仙腸関節の調整をする。

<施術法と注意点>
術者の右手は仙骨付近に置きます。術者の左手で相手の左足を内側から支えながら足を引き上げて調整します。右手の位置を変えながら徐々に足の引き上げを行います。
←11
<仙腸関節>

◆相手の体重の重さを利用して仙腸関節の調整をする。

<施術法と注意点>
相手に出来るだけ体の力を抜いてもらい、術者の両手で足を抱えるように引き上げます。体重の重さで自然に仙腸関節に作用するようにします。抱えた足を術者の体幹につけるような姿勢が足の重さの負担を軽くします。
←12
<腰部>

◆腰部の押圧と骨盤の調整をする。

<施術法と注意点>
力を抜くように相手に促して、施術者の左手で相手の右足首をつかみ、右足の親指をそらして指の付け根を腰椎の3番近くの横側<腎愈(じんゆ)>に当てます。親指の付け根で体重を徐々に掛けるのと、相手の足を引き上げるのをバランス良く行います。術者の左足の位置は相手の膝頭近くが良いでしょう。足を引き上げるときに、少し足を引っ張り気味に上げるのがコツです。
←13
<脊柱、骨盤>

◆脊柱と仙骨を捻って調整する。

<施術法と注意点>写真のように足を挟み込み、両手で脊柱から仙腸関節を捻り込むようにして調整します。この技法は脊柱、骨盤の歪みに非常に効果的ですが、急激な操作は厳禁です。相手の呼気に合わせて徐々に行うと、術者の右足に掛かる圧が徐々に緩むのが確認できます。

注: 「型13」迄終了したら、反対側(写真では右側)に位置して「型8」から「型13」迄同じように行います。
左右の練習を均等にして、施術の不均衡に気をつけます。
左↑13-a しろしろしろしろしろ右↑13-b
<13の施術姿勢迄の過程>
上の←13が35の「型」の中で「構え」までが唯一難しそうです。

(1)先ず相手の膝近くに、術者の左足が位置するように立ちます。写真では見えませんが、術者の左手で相手の右足首を持ち、少し持ち上げてから右手を相手の右膝上部を外から持って、すくうように手前の方に持ち上げていきます。
(2)持ち上げた相手の体を少し手前に起こし気味にして、13-bのように術者の右足を隙間に入れます。その時、術者の右足の甲側が相手の左膝の位置に決めてから、術者の左膝をゆっくり床に着けて←13の姿勢をとるようにすます。
スムーズに「型」の姿勢がとれるまで念入りに練習をして下さい

←14
<膝関節、足関節>

◆膝と足の関節を調整する。

<施術法と注意点>
相手の足首が腰に近づくように徐々に膝を屈曲させ、大腿部の表側(大腿四頭筋)のストレッチをしながら膝関節の調整をします。写真のように膝の裏側に手を当てながら行うと、筋肉ポンプ効果で血行を促せます。それから足関節を回して調整します。
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