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整体の知識

1.整体について
      ・整体とは      ・整体の資格       ・整体の起源       ・整体の歴史
      ・医業類似行為       ・整体業界の問点      ・整体業の良いところ

2.整体知識の学び方
   ・どんなことを学べばいいか   ・既存の書物を利用   ・インターネットの利用


1.整体について

街で「○○整体」という看板をよく見かけます。まさに近頃は整体ブームの感があります。整体ってなに?そんな素朴な疑問からお答えしていきます。

●整体とは「主に手足を使い筋・骨格のバランスを整えて、自然治癒力を発揮させ健康に導く手技療法」です。

「体を整える」とあるように、広い意味では、国家資格の「あんま・マッサージ・指圧、鍼灸、柔道整復」などの手技療法も含むといえますが、一般的には国家資格でない手技療法の一つと狭義に解釈します。すなわち民間の手技療法の一つということです。

民間の手技療法としては、整体とカイロプラクティック(カイロ)が代表格です。カイロは西洋医学、整体は東洋医学が基礎といわれますが、現在はその違いは明確ではありません。



■整体の起源

整体の起源を考えると、二千年の歴史がある中国の椎拿(ついな)と日本古来の武道でしょう。以前から手技療法は存在していましたが、それにアメリカで19世紀後半に生まれたオステオパシーの影響を受けて整体の原型ができたものと思います。

椎掌(ついな)、古武道、オステパシーやカイロプラクティクのどこに大きな影響を 受けているかによって、考えが異なる色々流派が生まれたと考えるのが自然です。



■整体の歴史

整体の創始者は、アメリカのオステパシィーやカイロプラクティックのように明らかでありません。

野口晴哉が創始者だとか、古武術の奥伝書に整胎(せいたい)という言葉があるとか、カイロププラクティックの日本訳とか、その分野の方々によって色々語られています。しかし、主流をなして現在まで伝わっている整体がない以上、整体の歴史を考えるのはあまり意味がありません。

むしろ大正時代の始めから整体という言葉が一人歩きして、考え方が異なる手技療法家達が、○○整体と名乗ってきたことに興味を感じます。



■整体の資格

整体に似ているものに「あんま・マッサージ・指圧」、カイロプラクティック(カイロ)などありますが、これらはどのような違いがあるのでしょうか?

まず資格の違いがあります。「あんま・マッサージ・指圧」は国家資格(他に柔道整復、鍼灸があります)であり、整体、カイロ等は民間資格であるということです。「あんま・マッサージ・指圧」等の行為を無資格者が行うと違反行為となります。

ではなぜ整体とかカイロと看板を出して仕事をすることが許されているのでしょうか?疑問を感じますね。

これは過去の裁判で「人の健康に害を及ぼす恐れのない施術は違法でない」という判例がよりどこりになっています。

「身体に害を及ぼす恐れがない施術」である事と「国家資格と異なる施術」であることにより、整体やカイロプラクティックの看板を出して営業ができることになります。ただし、「治療をする」という言葉は違法となります。無論「○○治療院」という看板も違法となります。整体治療でなく整体施療、整体施術という言葉が一般的に使われます。



■医業類似行為

裁判の判例によると、医業類似行為とは「疾患の治療または保険の目的をもって光熱器機・器具その他の物を使用し応用しまたは四肢もしくは精神作用を利用して施術する行為であって、医師の専門的知識、技能を必要としないもの」とされています。

なにやら難しい文章ですね。簡単に説明すると医業類似行為とは「医師としての専門知識や技能を必要としない全ての類似行為」ということになります。

医者が行う行為を「医業」、あんま・マッサージ・指圧、鍼灸、柔道整復(ほねつぎ、整骨、接骨は同じものです)の行為は「法で認められた医業類似行為」、それ以外の行為は全て「法に基づかない医業類似行為」という分類がされています。

法で認められた医業類似行為は各々の法律で、行為の範囲などをいろいろ制限されています。

一方、法に基づかない整体、カイロ等の療法に対して、事故を未然に防止するためとして四項目の厚生省通達がなされています。(平成3 年6月28日 医事第58号)

  1. 禁忌対象疾患の認識
    症状を悪化しうる疾患、例えば、椎間板ヘルニア、後縦靱帯骨化症、変形性脊椎症、脊柱管狭窄症、骨粗鬆症など明確な診断がなされているものは適当ではない。

  2. 一部の危険な手技の禁止
    頚椎に対して急激な回転操作を加えるスラスト法は禁止する。

  3. 症状が悪化する場合はもとより、腰痛などの症状が治まらない場合には、施術をすやかに中止をする。

  4. 誇大広告の規制
    誇大広告、特に、がんの治療など医学的有効性をうたった広告については、法に基づく規制の対象になる。
以上が要約をしたものですが、このことによって「人の健康に害を及ぼすおそれがない行為」にかぎり、整体を業とするのは問題がないことがわかります。



■整体業界の問題点

人の健康に害を及ぼさなければ誰でも簡単に参入できることで、いろいろな問題があることも事実です。

国家資格は、施術内容・衛生環境・広告についても規制があり、このことが業界を一定水準に保つのに役立っています。

しかし、簡単に参入できる整体は、「色々な規制もなく法的にも問題がない」とろくに勉強すらしていない者も多くいます。整体の知識や技能が伴わないのは、結果的に商売として成り立たたないので自業自得ですが、整体が認知されない大きな要因と思います。

整体は学校で学ぶケースが多いと思います。しかし、授業内容、学習期間、卒業基準、授業料等は、学校の基準で決められているかぎり、整体の知識、技能が一定の水準を保つことは不可能です。運が悪ければ高い授業料を払い、ろくに整体を身につけれないケースもあります。

その反面、独学で整体の知識と技能を身につけ、整体業で立派に活躍している方も見受けます。<玉石混合>まさに整体業界の問題でもあり特徴であるともいえます。



■整体業の良いところ

整体業の良いところはたくさんあります。

●対面で行われる整体では、熟年の人生経験はむしろプラス要素として働きます。
● 整体で独立することで、会社での人間関係などのストレスと無縁になれます。
●健康な限り、年齢に関係なく仕事ができます。
●他業と比較して、独立開業するための費用がかかりません。
●予約制で仕事をすることで、時間を有効に使えます。
●出張施療を取り入れることで、商圏を広く利用できます。
●いつも皆に感謝されお金を頂ける、やりがいのある仕事です。

整体の仕事って魅力的だと思いませんか?是非、整体に興味を持っていただきたいです。

整体術には基本がありますが、施術に関しては各流派の伝統が残っている程度のものです。臨床経験で効果的な施術を作り上げるといった魅力を秘めた部分もあります。

基本を身につけてからは、自分の整体を作っていくものだと思います。



2.整体知識の学び方

聞くだけで難しそうな解剖生理学・運動生理学といった医学知識は確かに重要です。しかし、整体師に必要なのは、整体を施すために必要な知識で、資格を取るための知識ではありません。あまり難しく考えることはありません。

現在は書籍やインターネットの利用で、必要な知識は充分手に入れることができます。このサイトでも、整体知識の情報を紹介していきます。整体に興味を持っていれば、技術と並行して学んでいくことで、必要な知識は、1〜2年で充分に身に付けることができます。整体知識は独学で充分学ぶことができます。


■どのようなことを学べばいいか

初めから専門書で学ぶことから入ると壁に突き当たります。むずかしい用語が多く、学ぶことに興味を失いかねません。最初は、やさしく親しみやすい本から学ぶのが、長続きするコツです。いずれにしても整体の仕事としての知識は、一生を通して勉強をしなければならないものです

<東洋医学>

日本では東洋医学といえば中国医学を意味します。西洋医学の局所的、東洋医学の全体的な診方が代表的な違いです。

陰陽説、五行説、気・経絡・経穴と独特な考え方あります。整体は中国医学の影響を受けている部分があり、経穴(つぼ)などはとても実用性があります。むずかしいというより時間を要するといえます。

<解剖生理学>

解剖生理学と聞いて、むづかしいそうと感じるのが第一印象でしょう。

簡単に説明すると「身体の各部分はどのような形状でどの場所にあるか?身体の各部分はどのような働きをしているか?」を学びます。身体の形態と機能に関する学問で、次のように分類されています。

骨格系、筋肉系、消化器系、呼吸器系、泌尿器系、内分泌系、神経系、循環器系。

正確な表現を要するため専門的用語や言い回しが多く、とっつきにくいというのが本当のところです。しかし、初心者向きにわかりやすく書かれた本もたくさんあります。それからスタートするのが、挫折することなく学ぶコツです。

<整体理論>

整体の歴史的な背景を理解すれば、整体理論というものは存在しないことがわかります。学問的理論付けでなく臨床という経験的な整体論とでもいう考え方が多く存在します。これは不快な症状の原因と改善の整体論といえます。

多くの整体論を現場で経験を通して学び、自分の整体論を作り上げていくのです。

◆整体理論って?

■既存の書物を利用

上記は医学上の分類です。医学知識を学ぶことは必要なことですが、やさしく書かれた本を探してください。始めはこれで充分です。それから専門書という順序をたどりましょう。

興味を持って購入した本がある
◆RYUの本棚も覗いてみてください。古い単行本が多いですがとてもためになりました。

初めての方にもわかりやすいお奨めの<東洋医学><解剖生理学>の本を紹介します。やはり専門分野の本ですので本屋ではなかなか手に入れにくいと思います。amazon.comから購入できますので、早速手に入れてみてはいかがですか?

●漢方生活法入門テキスト      高益民:著      ベースボール社
漢方の考え方、など漢方の基本知識が分かり易く書かれています。

●からだのしくみ辞典         安藤幸夫:著      日本実業出版社
本当に身体のしくみが分かり易く説明され、初めての方でも知らず知らずに身体のしくみが解るようになります。

●解剖生理学知識の整理         草間悟:著      医歯薬出版
難解な専門用語を一般的用語で説明し非常に取っつきやすい解剖生理学となっています。

●基本人体解剖図         伊藤一郎:監修         金園社
図解が見やすいのが特徴です。

●人体ツボ秘法            佐藤久三:著            ナツメ社
図解を多く使い経絡とツボの解説、症状別の特効ツボの療法を分かり易く説明しています

●関節はふしぎ              高橋長雄:著               講談社
関節を語るにあたり医学述語を使わないという「封じ手」で書かれた、まさに理想的な初心者向けの本です。

以上の本を読むことで東洋医学、解剖生理学の基礎的な知識は充分学べます。学ぶコツはわかりやすい本から始めることです。



■インターネットの利用

インターネットの検索機能を利用すると参考になる事がたくさんあります。RYUが整体を学んでいた時期は、まだ整体に関することを取り上げているホームページはごくわずかでした。

現在整体に限らず、身体の健康に関するホームページは非常に多く掲載されています。これで整体に関する知識は、充分に手にすることができます。

本で学んでもわからない「語句」とか「意味」をGoogleなどで検索してみましょう。ためになる項目はドンドン「お気に入り」に整理して入れてください。何度か繰り返していくを知識がドンドン蓄積されていきます。

RYUは今でもドンドンこの方法を活用して知識を吸収することに努めています。整体の知識は独学にはもってこいの分野だと思います。

簡単でしたが整体の知識を学ぶ方法をお伝えしました。是非挑戦してみてください。必ず良い結果があなたを待っています。


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