1.整体について
街で「○○整体」という看板をよく見かけます。まさに近頃は整体ブームの感があります。整体ってなに?そんな素朴な疑問からお答えしていきます。
●整体とは「主に手足を使い筋・骨格のバランスを整えて、自然治癒力を発揮させ健康に導く手技療法」です。
「体を整える」とあるように、広い意味では、国家資格の「あんま・マッサージ・指圧、鍼灸、柔道整復」などの手技療法も含むといえますが、一般的には国家資格でない手技療法の一つと狭義に解釈します。すなわち民間の手技療法の一つということです。
民間の手技療法としては、整体とカイロプラクティック(カイロ)が代表格です。カイロは西洋医学、整体は東洋医学が基礎といわれますが、現在はその違いは明確ではありません。
■医業類似行為
裁判の判例によると、医業類似行為とは「疾患の治療または保険の目的をもって光熱器機・器具その他の物を使用し応用しまたは四肢もしくは精神作用を利用して施術する行為であって、医師の専門的知識、技能を必要としないもの」とされています。
なにやら難しい文章ですね。簡単に説明すると医業類似行為とは「医師としての専門知識や技能を必要としない全ての類似行為」ということになります。
医者が行う行為を「医業」、あんま・マッサージ・指圧、鍼灸、柔道整復(ほねつぎ、整骨、接骨は同じものです)の行為は「法で認められた医業類似行為」、それ以外の行為は全て「法に基づかない医業類似行為」という分類がされています。
法で認められた医業類似行為は各々の法律で、行為の範囲などをいろいろ制限されています。
一方、法に基づかない整体、カイロ等の療法に対して、事故を未然に防止するためとして四項目の厚生省通達がなされています。(平成3 年6月28日 医事第58号)
- 禁忌対象疾患の認識
症状を悪化しうる疾患、例えば、椎間板ヘルニア、後縦靱帯骨化症、変形性脊椎症、脊柱管狭窄症、骨粗鬆症など明確な診断がなされているものは適当ではない。
- 一部の危険な手技の禁止
頚椎に対して急激な回転操作を加えるスラスト法は禁止する。
- 症状が悪化する場合はもとより、腰痛などの症状が治まらない場合には、施術をすやかに中止をする。
- 誇大広告の規制
誇大広告、特に、がんの治療など医学的有効性をうたった広告については、法に基づく規制の対象になる。
以上が要約をしたものですが、このことによって「人の健康に害を及ぼすおそれがない行為」にかぎり、整体を業とするのは問題がないことがわかります。
■整体業界の問題点
人の健康に害を及ぼさなければ誰でも簡単に参入できることで、いろいろな問題があることも事実です。
国家資格は、施術内容・衛生環境・広告についても規制があり、このことが業界を一定水準に保つのに役立っています。
しかし、簡単に参入できる整体は、「色々な規制もなく法的にも問題がない」とろくに勉強すらしていない者も多くいます。整体の知識や技能が伴わないのは、結果的に商売として成り立たたないので自業自得ですが、整体が認知されない大きな要因と思います。
整体は学校で学ぶケースが多いと思います。しかし、授業内容、学習期間、卒業基準、授業料等は、学校の基準で決められているかぎり、整体の知識、技能が一定の水準を保つことは不可能です。運が悪ければ高い授業料を払い、ろくに整体を身につけれないケースもあります。
その反面、独学で整体の知識と技能を身につけ、整体業で立派に活躍している方も見受けます。<玉石混合>まさに整体業界の問題でもあり特徴であるともいえます。
■どのようなことを学べばいいか
初めから専門書で学ぶことから入ると壁に突き当たります。むずかしい用語が多く、学ぶことに興味を失いかねません。最初は、やさしく親しみやすい本から学ぶのが、長続きするコツです。いずれにしても整体の仕事としての知識は、一生を通して勉強をしなければならないものです
<東洋医学>
日本では東洋医学といえば中国医学を意味します。西洋医学の局所的、東洋医学の全体的な診方が代表的な違いです。
陰陽説、五行説、気・経絡・経穴と独特な考え方あります。整体は中国医学の影響を受けている部分があり、経穴(つぼ)などはとても実用性があります。むずかしいというより時間を要するといえます。
<解剖生理学>
解剖生理学と聞いて、むづかしいそうと感じるのが第一印象でしょう。
簡単に説明すると「身体の各部分はどのような形状でどの場所にあるか?身体の各部分はどのような働きをしているか?」を学びます。身体の形態と機能に関する学問で、次のように分類されています。
骨格系、筋肉系、消化器系、呼吸器系、泌尿器系、内分泌系、神経系、循環器系。
正確な表現を要するため専門的用語や言い回しが多く、とっつきにくいというのが本当のところです。しかし、初心者向きにわかりやすく書かれた本もたくさんあります。それからスタートするのが、挫折することなく学ぶコツです。
<整体理論>
整体の歴史的な背景を理解すれば、整体理論というものは存在しないことがわかります。学問的理論付けでなく臨床という経験的な整体論とでもいう考え方が多く存在します。これは不快な症状の原因と改善の整体論といえます。
多くの整体論を現場で経験を通して学び、自分の整体論を作り上げていくのです。
■インターネットの利用
インターネットの検索機能を利用すると参考になる事がたくさんあります。RYUが整体を学んでいた時期は、まだ整体に関することを取り上げているホームページはごくわずかでした。
現在整体に限らず、身体の健康に関するホームページは非常に多く掲載されています。これで整体に関する知識は、充分に手にすることができます。
本で学んでもわからない「語句」とか「意味」をGoogleなどで検索してみましょう。ためになる項目はドンドン「お気に入り」に整理して入れてください。何度か繰り返していくを知識がドンドン蓄積されていきます。
RYUは今でもドンドンこの方法を活用して知識を吸収することに努めています。整体の知識は独学にはもってこいの分野だと思います。
簡単でしたが整体の知識を学ぶ方法をお伝えしました。是非挑戦してみてください。必ず良い結果があなたを待っています。